半端品だからお得になってます

本日午後9時にアップする「ベンチ入り選手登場」セールのためにメールマガジンに新たにご登録された中に、あて先不明で戻ってきているアドレスがいくつかあります。アドレスが間違っているとメールマガジンが届きませんので、登録の自動返信メールが戻ってきていない方は再度ご確認ください。

さて、ベンチ入り選手とは違う理由でお値引されているお品が「カップのみ」たちです。登場はされているのですが、二軍扱い。例えば、この写真のAurinko(アウリンコ)やステンシルのもの。

要はソーサーが破損してしまったり、失われている半端品のカップたちです。日本への輸送中に破損したものもありますが、多くは買い付けの時にソーサーの無いモノも含めてなら販売するよ、と言われたもの。

他にも、例えばこんな種類があります。

我が家では、こういう半端品は普段コーヒーを飲むときに使っています。北欧ライターの森さんちでは、コルクだったか、木だったかのコースターと合わせて出してくれます。それもいい感じでした。

カップのみにご興味があれは、下記リンク先からをご覧いただけます。
カップのみ

話は全く変わりますが、ロールケーキが自分史上一番上手にできました。

家人がロールケーキが好きなので、いくつかのレシピを参考に生地の配合や工程を試したり、生クリームにゼラチンを入れたりなど、何回かチャレンジしたのですが、どうしても上手にできません。

昨年の夏にスウェーデン洋菓子店のリッラ・カッテンさんがロールケーキ教室を開催されたので、参加して教えてもらいました。

Fukuya 北欧ヴィンテージ食器と雑貨さん(@fukuya_20cmd)がシェアした投稿


教わってから半年以上経ってようやく、冷蔵庫に生クリームとクリームチーズの半端品が残っていたのを見て、作ることにしました。

半端品があって良かったねと、きれいにまとまったところでおしまい(まとまった??)。

ミタ

ところで、家人に「なんでロールケーキ好きなの?」と尋ねたら「生クリームが好きで、食べやすいから」って、そんな理由か。そういえば手で食べていました。


↓Fukuyaのお店へはここをクリック↓

メルマガ読者限定セールのお知らせ

こんにちは。春めいてきましたね。

さて、突然ですが、明日の夜21時よりメルマガ読者限定のセールを行います。題して
『ベンチ入り選手登場セール』

同じアイテムを複数個買い付けたときに、一緒にアップするのに躊躇して、後回しになっているお品があります。

例えば他に比べて、色味がちょっと違う、端が少し歪んでいる、小さな釉薬穴がある、製造時の膨らみがある、柄が少しボケているなどなど…。もしもそれだけで入荷したなら、ためらいなくレギュラー選手としてアップする程度なのに…。

そう、レギュラー選手!
いうならば、レギュラーになれる充分な力があるのに、ポジションがダブっているために、やむなくベンチに控えている選手たち。

そんなお品が少したまってきたので、思い切って、1週間限定で20%オフ&ポイント10倍のキャンペーンにします!

ただし、メールマガジン読者限定です。

レギュラー選手を準備しつつ、ベンチ選手のアップ出来る品数は限られているので、一気にアップすることは難しく、3週にわたって順番にアップする予定です(多分、出来ると思う…)。

実はイースター明けの4月の初めから買い付けに行くので、これらのお品を出してしまいたい!昨日思いついて、只今絶賛準備中。最初のアップは明日の3月10日午後9時。

まだメルマガ読者でないよー、という方は下記リンク先から登録してください。かなりお得ですので、どうぞ、お楽しみに!

メールマガジン登録

ミタ

取り急ぎご連絡まで、って感じの文章ですが、本当にそうなんだもんね。


↓Fukuyaのお店へはここをクリック↓

トナカイが○○の間に移動する距離

東山魁夷の画文集『古き町にて―北欧紀行』を図書館で借りたときに、新入荷本のコーナーに『翻訳できない世界のことば』がありました。

きっと北欧の言葉があるなと、ページをめくると案の定いくつか掲載されていて、その中にフィンランド語の「poronkusema」を発見して思わず借りてきました。

この言葉を知ったのは、ある集まりで日本在住の北欧各国の人たちと食事をした時。こういう場では、方言程度にしか言葉の違いはなく、お互い母国語で話しても通じるスウェーデン、デンマーク、ノルウェーに対して、違う言語体系のフィンランド語は笑いの種に取り上げられがちです。

その時に強烈に印象に残ったのが、一人が発した
「フィンランド語って小学生みたいだよね。トナカイがオシッコをする距離とかさー」
の言葉。
「ポロンクセマ」とフィンランド人がニヤニヤしながらスマホを取り出して調べ「約7.5キロ」

『翻訳できない世界のことば』ではマイルドに「トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距離」と説明されていましたが、ウェブ辞書Wiktionary(ウィクショナリー)には

Compound of poron (“reindeer’s”) +‎ kusema (“peed by”); the distance a reindeer could travel without stopping to urinate.

「ポロン(トナカイ)とクセマ(おしっこする)の複合語。 トナカイが排尿のために止まることなく移動することができる距離」

としっかり書かれていました。フィンランドではトナカイがいかに密接に暮らしにつながっていたかが分かる興味深い単位で、忘れられない言葉です。一生使うことはなさそうですが。

この本には紹介されていなかったのですが、スウェーデン大使館さんがTweetされていた「Gökotta(ヨークオッタ)」も翻訳できないでしょう。


実は、この意味はスウェーデンのUpsala-Ekeby製アッシュトレイ「Gökotta」が入荷した時に調べていたので知っていました。

そのとき、日本語で言えば「花見」ね、と思ったものです。日本語の「花見」とは、単に花を見るという意味ではなく、春を告げる桜の花の木の下に集い飲んだり食べたりして桜の花を愛でる、という意味ですものね。

翻訳できない言葉は、往々にして、固有の自然や暮らしを色濃く反映していて、その言葉が生まれた背景まで想像が膨らんでいきます。

話は変わりますが、その集まりで言葉についての話が広がり、アイスランド人が「火山が噴火した時に海外メディアが山の名前を全然発音できていなくてみんなでテレビ観ながら笑ってた」と。

山の名前は「Eyjafjallajokull(エイヤフィヤトラヨークトル)」。下に音声を貼り付けましたので、聞いてみてください。

日本の報道ではちゃんと言えていたのかなあ。

写真に使ったオレンジを入れたボウルはこちら→Rorstrand ボウル (サーミとトナカイ)
フィンランドと同じくトナカイと密接な暮らしをしている、スウェーデンの製品です。

ミタ

他に取り上げられている北欧語は
Pålegg (ノルウェー語)
Mångata (スウェーデン語)
Fika (スウェーデン語)
Tíma (アイスランド語)
Resfeber (スウェーデン語)
Forelsket (ノルウェー語)
Tretår (スウェーデン語)

取り上げられている日本語は
木漏れ日
ボケっと
侘び寂び
積ん読
日本語については、かなり意外なセレクトでした。


↓Fukuyaのお店へはここをクリック↓

アイルランドとイギリスの料理を作った話

一昨日の土曜日に、家人のイギリス&アイルランド留学でつながった日本人の友達が遊びに来てくれました。そこで、近所のソーセージ屋さんでイギリスの生ソーセージを入手して、ピクニックの定番「sausage plait(ソーセージパイ)」を作りました。たまたま冷蔵庫にプルーンが残っていたので、北欧の料理を応用して中に入れたら美味しかったです。

切り分ける前はこんな感じ。器に入っているのは付け合わせのアップルソース。

スコーンは外せないかな、と思って食事の前のオヤツとして作りました。

家人が作ったマッシュルームのサラダ。アイルランドのスーパーではマッシュ―ルームが入った箱が積まれていて、ビニール袋に必要なだけ入れてレジで量り売りでした。安かったし、よく料理に使ったものです。

それから、Beef & Guinness stew(ギネスシチュー)とマッシュポテトをメインにして。食後のデザートとしてキャロットケーキ。以前リッラ・カッテンさんに教わったものをベースに、スパイスをイギリス風のミックススパイスにしました。

当然、話はアイルランドの思い出が中心に。不味くてビックリしたアイルランドの食べ物のエピソードを披露しあっては笑ったり、アイルランド人って適当だけどいい人が多かったよねえとしみじみしたり。いつかまた、と思いつつ、最後にアイルランドに行ってから15年ほど経ってしまいました。最近の話を聞くとアイルランドも随分とモダンに変わったそう。それでも人々は相変わらず親切でいい加減なんでしょうか。

ミタ

パーティーではイギリスの器を使ったのですが、写真はArabia Sotka ディナープレートを使って改めて撮り直しました。


↓Fukuyaのお店へはここをクリック↓

東山魁夷展と北欧紀行

もう3週間ほど前の事なのですが、東京富士美術館で開催中の「東山魁夷」展へ行って来ました。現在改築工事のため休館している長野県信濃美術館東山魁夷館が所蔵する作品を中心に展示されています。

日本画の巨匠、東山魁夷は青い森の中に白馬を描いた「白い馬の見える風景シリーズ」が広く知られていますが、私としては彼が描いた北欧の風景を鑑賞するのが目的でした。東山魁夷は1962年の4月から7月まで北欧4カ国を巡る旅をし、多くのスケッチと作品を残しています(1963年に展覧会にて25点展示)。

期待していたほど北欧の作品は多くは無かったのですが、今もほとんど変わらないであろう、北欧の自然や街角を描いた作品をじっくりと堪能しました。

東山魁夷は、この北欧の旅を1964年にリトグラフに紀行文を添えた画文集にし『古き町にて―北欧紀行』として限定100部をだしています。その画文集は2010年に復刻普及版として簡易版が出版されました。残念ながら既に絶版ですが、驚いたことに地元の小さな図書館にあったので借りてきました。

まずページをめくるとうっとりするような趣のある北欧の地図の作品が迎えてくれました。

紀行文はデンマークの首都コペンハーゲンの街を、フワフワ空を飛びながら解説する空想の世界から始まります。そして、デンマーク紀行、スウェーデン紀行、ノルウェー紀行、フィンランド紀行と続き、最後はまたデンマークへ戻り、再びデンマーク人のカップルが子供から老人へと年を重ねる空想物語で終わります。

魁夷の物を洞察する視線は鋭く、また目に浮かぶような光景の描写は、一流の画家ならでは。短いセンテンスを繋げる魁夷の文章は独特のリズムがあり、簡潔で読みやすいのに、情景を見事に描写していて、こういう文章を書く人になりたいと思わせるものでした。

デンマークについては

デンマーク人はいったいに、北方の人にしては少し陽気である。

「デンマーク人の人は本当の幸福を知っているのかも知れない。元来、幸福ということは消極的な喜びだけを意味するのだろうからね。」

と、まるでここ数年耳にするような事を書いているのには驚かされました。

スウェーデンについては

ストックホルムの街は(中略)何かしら冷厳なものを感じさせる。コペンハーゲンのような人間の体温の感触はない。(中略)人間の中にある闇を、理性の力で払いのけようとする緊張を示すとも云える。

とあり、ああ、何だか分かるなあ、その雰囲気。その後、彼はスウェーデンのダーラナなど地方都市を巡って自然のすばらしさを語っています。

ノルウェーはオスロからフィヨルドを観光し美しさを讃え、フィンランドでは素朴で親切な国民性に感激したエピソードを書いています。フィンランドで面白かったのは、たまたま話しかけた人が新聞記者で取材を申し込まれ、断っても「記事を取らないと叱られる」と強引にインタビューを受ける羽目になり、他にニュースの無い平和な国の有様に羨ましさを覚える話(魁夷は若い頃に留学していたのでドイツ語、英語が出来ました)。

実は私事なのですが、以前フィンランドの買い付けの際にスーパーマーケットにメモ帳を忘れ、半年後に同じスーパーマーケットに行ったら「これはあなたの忘れ物じゃない?」と店員さんに返されたことがあります。その話をフィンランド人の知人にしたところ「私は地元紙に寄稿もしているのだけど、その話を取材させて」とインタビューを受けたことが。スケールは小さいですが、魁夷と同じ体験をしたので「こんな話が記事になるなんて」という彼の戸惑いが何となくわかる。

さて、魁夷は最後の方にこの様な感想を書いています。

私は幼稚園でも入学試験のある残酷な国を想い出した。なぜ、そんなにしなくちゃあいけないのだろうか?この国の子供が本当に子供らしく可愛らしさを持っているわけがわかった。教育は、学問をつめこむということではなく、社会との関連に於ける個人の在り方を知らすということ、いわば、社会人としての節度を無理なく身に着けることにかかっているようだ。

魁夷がこの文章を書いてから半世紀以上の年月が経っています。果たして私たち日本人はこの時から少しは変わっているのでしょうか。

さて、本の最後には収録された魁夷の絵と、実際の場所を照合できる地図がありました。

読み終わって魁夷の足跡を辿ってみたい思いに駆られました。まずはデンマークの古都リーベに行ってみたいなあ。

文章だけでなく、当然ながら絵の全てが見飽きない程に素晴らしい。絶版なのですが欲しくなりAmazonを見ると古本の扱いがありました。価値が付いて7700円…!悩む。

「東山魁夷」展は下記日程で東京富士美術館にて開催されています。もうすぐ終わってしますので、興味のある方はお早めに!
期間:2018年1月2日(火)~3月4日(日)
住所:東京都八王子市谷野町492-1
http://www.fujibi.or.jp/

なお、同美術館では夏に「長くつしたのピッピ展」開催とか。そちらも楽しみです。

ミタ

魁夷が北欧に行った5年ほど後の1960年代終わりに、母方の叔母が大学の卒業旅行でヨーロッパを巡り、デンマークにも行っています。先日たまたまそんな話になり、聞くと当時はツアー代金が60万円だったとか。その時に叔母が買って帰ったカイ・ボイスンの衛兵人形をもらって、子供時代に本当によく遊んだのですが、ある日飼い犬が噛んでボロボロにしたので捨ててしまいました。

実は当時はデンマークという国も知らず、衛兵イコール英国と思っていたので、てっきりロンドンに駐在していた父方の叔父のお土産と思い込んでいました。

それがカイ・ボイスンと知ったのは、随分大人になってから、今は無き六本木のデンマークカフェ「デイジー」に飾ってあったのを見た時。お店の人に尋ねて初めて勘違いに気が付いた、というわけです。


↓Fukuyaのお店へはここをクリック↓