夏休みの営業について

職住接近なので、休みにしてもついつい仕事をしてしまうため、ある年から夏休みは設定しなくなっています。今年もネットは通常営業ですが、店舗のオープンとネットの新着をお休みをする事にしました。日にちについてお知らせをします。

●店舗の休業
毎週日曜日の実店舗のオープンは、8月13日と20日をお休みします。

●サイトの休業
サイトは通常営業ですが、8月17日の新着アップだけお休みします。

サイトはともかくとして、実店舗の方はどうぞお気を付けくださいね。

ミタ


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スウェーデン小話集

スウェーデン北部のスンツヴァルの友人実家に滞在中の大きなエピソードは昨日の野外博物館で終了なのですが、印象に残った小さな出来事が色々ありました。これは、その小話集です。

ヘラジカ見晴らし台
森の近くを通るとしばしば目にする木組みの台。伐採のときに使うのかなあと漠然と思っていたのですが、全然違いました。

ヘラジカ(ムース)猟の時に使う見晴らし台とか。猟が生活に溶け込んでいる北欧ならでは。こういうのって現地の人に尋ねないと分からないものです。

たらこチューブチーズ味
スウェーデンならではと言えば、チューブに入った様々な味のスプレッド(パンやクラッカーなどに塗るペースト)。特に有名なのはタラコを使ったKalles Kaviar。日本には輸入できないため、スウェーデンに行くと自宅用に買って帰っています。1954年から続いている、青チューブのスタンダード味以外にも種類がいろいろあるのですが、もし口に合わなかったら困るなあと手を出したことはありませんでした。

今回、友人宅で初めてチーズ入り「Kalles Randiga」を食べたら、美味しい!スタンダードよりもこっちの方が好み。

絞るとタラコペーストとチーズが2色になって出てきます。友人がチューブの途中から絞るので、それではきれいな縞にならないと注意したのですが、言う事聞かなくて、もぅー!

2017年8月現在時点では、スタンダードとチーズ味以外に、味わいマイルドな「KALLES KAVIAR MILD」、砂糖50%控えめの「KALLES LÄTT」、軽い燻製味の「KALLES ORIGINAL KRAV」、強く燻製した「KALLES KAVIAR GULD」、軽い燻製にディルを加えた「KALLES KAVIAR DILL」、タラコとチーズと卵の3色ストライプ「KALLES RANDIGA ÄGG」の全8種類あります。

吹き流し国旗の秘密
スウェーデンでは自宅にポールを立てて国旗を飾っている家を良く見ます。友人の説明によると、国旗を飾っていいのは法律で祝日のみと決まっているとか。

今回友人宅に着いたのは夏至祭の日の日曜日、つまりスウェーデンの祝日だったので国旗が飾られていました。

では平日はというと、このようなスウェーデンカラーの吹き流しと決められています。いつも目にするのは吹き流し型なのは、こういった理由だったのですね!

夏至祭の翌日の月曜日、時差ボケで午前2時ごろ目が覚めて外を見ると、もう吹き流しに変えられていました。お父さんったらいつの間に!

日が沈まないってこのことか
先ほど書いた通り、夏至祭の日は夜の10時ごろ寝たのですが、夜中の2時ごろに目が覚めてしまいました。外を見ると薄明るいので、これから暗くなるのかしらと外を見ていたら、1時間経っても、2時間経っても暗くなるどころか明るくなって来ます。眠りに入った夜の10時ごろも夕方のように明るかったはず。じゃあ、いつ暗かったの!?

調べると、この日、この場所の日没は22時5分、日の出は1時47分。ほぼ1日中明るかったということなんですね。さすが1年で一番日が長い日の北スウェーデン(同じ日でもストックホルムは夜は暗くなったそう)。

この話を南スウェーデンやデンマークですると「寝られた?」と尋ねられたので、北欧の人でも夜が明るいと眠れないのでしょうかね?

マクドナルドより美味しいSibylla
友人が「マクドナルドより美味しいハンバーガーを食べに行こう」と連れて行ってくれたのが、Sibylla。スウェーデンのハンバーガーと言えばMAXしか知りませんでした。

彼が言うには「スウェーデンに帰ったらSibyllaのハンバーガーを食べようと思って、スウェーデンから日本に帰る時はSibylla食べ忘れたってなる」とか。今回は食べ損ねなくて良かったね。Sibyllaのハンバーガー、美味しかったですよ。

これがサフトか
2日目の夜に彼のお母さんに、ストックホルムオリンピックのマラソンで気を失った日本人選手を助けた地元の人が彼にサフトとシナモンロールをあげた話をしたところ、大変に面白がってくれました。ちなみに、この話は2012年に「イギリスとオリンピックとストックホルムとマラソン」のタイトルで詳しく書いています。

その翌朝、お母さん手作りのサフトを飲ませてくれました。サフトとは夏に摘んだベリーを濃縮ジュースにして保存する方法。飲む時には水で薄めます。”丁度いい”薄さに作ってもらったら、ほんのり味がする程度。一口目は薄いな、と思ったのですが、北欧の乾燥した夏にはこの薄さの方がゴクゴク飲めて丁度いい。

この時気を失ったマラソン選手「金栗四三」の話は2019年に大河ドラマで「いだてん」のタイトルでドラマ化され、彼を中村勘九郎が演じるとか。スウェーデンでのエピソードは描かれるのでしょうか?サフトとシナモンロールは出てくるのでしょうか?(多分ないだろうなあ)

以上、スウェーデン小話でした。

そうして、お世話になった皆さんにお別れを言い、スンツヴァルを出てダーラナ地方へ。

ミタ

サフトに貼られたラベルが「2015」なので不安に思ったのですが大丈夫でした。


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スウェーデンの明治村でスクヴェイダーに会う

前回のスウェーデンのヘソに行った話の続きです。

次に訪れたのは野外博物館『Norra Berget Friluftsmuseum』。スウェーデンの野外博物館と言えば、ストックホルムにあるスカンセンが有名ですが、私は行ったことがありません。なので、スウェーデンの野外博物館初体験。入り口を入ってしばらく歩くと、1940年代の暮らしを再現して洗濯をしている人たちが。

実は連れてこられたときには、この公園がどういった施設なのか知らされていず、思ってもいなかった光景にビックリ。世界最古のスカンセンは1891年設立。こちらはそのスカンセンをモデルにして1906年にスンツヴァルに設立だそう。

スウェーデン北部のメーデルパッド地方各地から約40軒の古い建物が移築され、一番古い建物は1300年代だそうです。年代は忘れましたが、古い家の一軒にはいると、当時の暮らしが再現されていました。

こちらはリビングでしょうか。

次は近年の家へ(1940年代かな?)。リビングに入ると、先ほど見学した古い方の家と同じく長椅子のような、ベッドのような、収納のような箱がありました。手元のスウェーデンアンティークの本を見ると、似たスタイルの家具に『utdragssäng』とあり、引き出したり上蓋をとったりすることでベッドになるソファーのようでした。

こちらの近代の家にはキッチンにも当時の服装をした女性が働いていました。

キッチンのオーブンとコンロ台の熱源はもちろん薪です。

それを見て思い出したのが、スンツヴァルで宿泊していた友人宅の離れにあるキッチン。左側の薪コンロはともかく、右側の電気コンロまでもが野外博物館の1940年代のキッチンとイメージがほとんど変わりません(薪が電気になったくらい)。しかも最初の古い方の家の暖炉で使っていた足の長いヤカンと同じものが左端に置いてありました。調理器具の変わらなさに驚き。

話を野外博物館にもどすと、施設内にはショップやレストラン、カフェもあります。このショップは昔のお店を再現した博物館にもなっています。

ところで、ここで何といっても驚いたのが、このウサギの彫像、スクヴェイダー。「これ知っている!」と心の中で歓声をあげてしまいました。

このウサギについてWikipediaの説明を引用します。

スクヴェイダーは20世紀初頭にスンツヴァルのレストランでHåkan Dahlmarkという男が語ったほら話に由来する。Dahlmarkは他の客を楽しませるために、スンツヴァルの北で1874年にこんな動物をしとめたと主張したのである。(中略)博物館の館長Carl Erik Hammarbergは剥製師Rudolf Granbergと知り合いになり、狩りの話と絵について述べてこの動物を復元できないか頼んだ。1918年にGranbergはスクヴェイダーを完成させ、それ以来この剥製は絵とともにこの博物館の非常に人気のある展示品となった。
その剥製の写真がこれです。
By Unknown photographer – Fornminnesföreningen i Medelpad, Copyrighted free use, Link

私は子供のころは超常現象、未確認生物、世界の不思議、といった類をテーマにした本を読んでは空想を巡らせるのが大好きでした。この翼も付いたウサギも、その時に知った一つ。とはいえ、この日までこのウサギがスウェーデンであることも、名前がスクヴェイダーであることも知らなかった(忘れていた?)のですが、この彫像を見た途端、古い友達に再会したような気持ちが沸き上がってきました。

スンツヴァルに来てよかったなあ。

この博物館には建物だけでなく羊、ブタ、ニワトリ、ウサギなど動物も飼われていて、触れ合う楽しみもありました。あちこち覗いたり、歩いたり、動物を眺めたりと楽しく過ごしたのですが、写真がほとんどありません。夢中になると写真なんて撮らないものですね。

とても楽しいので、なかなか普通の観光でスンツヴァルに行く人はいないでしょうが、もしお近くに行ったときは是非。通年かどうかは分かりませんが、この時の入場料は無料でした。夏場は様々なイベントも行っているようです。人気スポットらしく、この時はノルウェーからバスで来た団体さんがいました。詳細は下記リンク先からお確かめください。
Norra Berget Friluftsmuseum

ところで、タイトルの「明治村」は愛知県にある野外博物館です。子供の頃は何度か親に連れられて行ったのですが、関東の方には馴染みが薄いかも。念のため明治村のリンクも下に貼っておきますね。
博物館明治村

ミタ

野外博物館ではないのですが、東映の太秦映画村も関西方面の人にはお馴染みのスポット。これも子供の頃に何度か行ったことがあります。太秦は昭和の初めに火事になったことがあり、衣装のほとんどが焼けてしまったとか。その時に太秦の社員が家を一軒一軒訪問し、不要な着物は無いかと尋ね集めていたのだと祖母から聞きました。今使われている着物の中には祖母の家が出したものもあるのでしょうかねえ?


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スウェーデンのヘソに行く

さてパーティーから開けて翌日の日曜日。友人の故郷であるスンツヴァルを案内してもらいました。最初に訪れたのは教会と墓地。

墓地には家族ごとの一般的な墓所はもちろんですが、こんな大きな石とベンチを置いた場所があり、花が手向けられていました。

ここは、埋葬ではなく散骨を選んだ故人を遺族が忍ぶための場所です。ストックホルム郊外の有名な「森の墓地」にも同じ目的のスペースがあると旅番組で観たことがあります。石にかかれている文字は

JAG AR
VÄGEN
SANNINGEN
LIVET


Googleの自動翻訳をかけてみると『私は 道 真実 人生』だったのですが、抽象的な表現なためかうまく訳せていないようでした。何となく雰囲気は伝わったのですが…。

次に行ったのは『Sveriges geografiska mittpunkt』。直訳すると「スウェーデンの地理的中心」ですが、いわゆるスウェーデンの“ヘソ”。ちなみに日本のヘソは兵庫県西脇市。

小高い丘の上にあるヘソポイントには三角のマークがありました。

ここで前日のパーティーの残りのお菓子とコーヒーでフィーカ(お茶の時間)です。

ところで、夏至祭当日の土曜日に行けば飾りたてたメイポールや夏至のお祝い行事が見られると思っていたのですが、現地に着いたら前日の金曜日に終わっていて驚きました。夏至祭のお祝いは当日ではなく、前日が一番盛り上げる日なのだという事を初めて知りました。ちなみにスウェーデンでは、夏至祭は夏至当日ではなく、毎年夏至に最も近い土曜日と制定された移動祝日です。

近くの自然公園のような場所に移動するとメイポールが残っていました。

お祭り当日ではありませんが、念願のメイポールが見られて満足。

この丘の上ではためく北欧5カ国の国旗。

スンツヴァルの街を見下ろすと、遥か彼方のプールで遊ぶ子供たちの歓声が聞こえてきました。

お天気はいいですが、気温は15度くらいで、ニットが必要なほど。泳ぎには向かない日なのに、スウェーデンの人は寒さに強いなあ。

そうして、スウェーデンのヘソの次は、スウェーデンの明治村へ。

続く

ミタ


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変わらぬデンマークの風景

パソコンのフォルダを整理していたら買い付け前に作ったスコーンの写真が出てきました。スコーンはアイルランドに住んでいた時にしょっちゅう作りましたが、帰国してからはほとんど作ることがありません。特に今の季節は暑くてバターが溶けてしまうので生地の扱いが難しい。つくづく欧州のお菓子は、あの涼しい気候が前提なんだなあと感じます。

ブログにアップするつもりだったのでしょう。商品の紹介も兼ねた写真を撮っていたのにそのままにしていました(まったくもう)。

ジャムとバターナイフを刺しているのは、デンマークのNymolleのタバコ立てと小皿のセットです。時代ははっきりとはしませんが、1950年代から60年代のもの。デンマークの首都コペンハーゲンの名所のひとつ、運河沿いの街ニューハウンを描き、それぞれに「København(コペンハーゲンのデンマーク語)」と書いてあります。当時はお土産品として売られていたのでしょうね。

ご興味のある方は下記のリンク先からどうぞ。
Nymolle タバコ立て&小皿 セット (コペンハーゲン)

ところで、この夏にニューハウンに行ったのですが、この絵とほとんど変わらない光景が広がっていました。帆船があるところまで同じなのが面白いです。

そうして、スコーンを乗せているプレートはロールストランド(Rörstrand)のモナミ(Mon Amie)です。こちらも1952年から87年まで変わらぬ姿で作られていました。

近年復刻がされましたが、現行品はスウェーデン国内でなく、海外で作っています。現行品の焼成温度は当時よりも低く、また40時間かけていた焼き時間も今は約4分の1だそう。焼成時間が長いと釉薬に絵付けが溶け込んでふんわりとした味わいが出るのですが、現行品はどうしてもぺったりとした平面的な仕上がりになっています。

下記リンク先から是非ビンテージの味わいをご覧ください。
Rorstrand Mon Amie

ミタ


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