スウェーデン手工芸学校サマーコース2日目(その2 ピンクレディー編)

間が空きましたが、レクサンドの手工芸学校体験2日目の続きです。前回はどこで終わっていたのか思い出せないので、読み直しました。自分で書いたのに情けない。とほほ。

前回はその日の流れを紹介するのにとらわれて、うまく文書で表すことが来なかったのですが、主に言いたかったのは、スウェーデンの伝統的な手工芸デザインに慣れ親しんでいない私たちにとって、何の指示もなくいきなり図案を考えて作品を作りなさい、という状態に大変に狼狽したということです。

2日目にケイコさんが「これ、私たちだから出来ているんじゃないでしょうか?見本通りに作ったことしかない人には無理ではないでしょうか?」と唸るように言いました。しずく堂さんもケイコさんも、私も入れてくれて恐縮しますが、三人ともアイデアの段階から作品作りをしてきた身。

けれども、今になって思い返すと、逆に私たちだからオリジナリティや完成度にこだわってしまって、自らハードルを上げていたのかも。もっと気軽に先生の作品を真似ていれば、ここまで苦労しなかったのかも知れなかったなあ。

さて、話は前回の続きにもどって。お昼の手芸品の買い物を済ませて、教室に戻ってきました。さあ続きをやるぞー!と意気込んたところで、ミア先生から「テキスタイルチャレンジに参加したい人!」と提案がされました。「これから学校の敷地内でスマホを使って何か写真を撮ってきて、それを小さな刺繍の作品に仕上げます。参加しますか?」

「マジか(ちなみにこの言葉はその後何度も口から出てしまい、ついにスウェーデン人に教えることに)」「今?」「それやったら課題が終わらないよね?」「参加するのやめよう」「そうだね、やめようね」と日本語でコソコソ話し合って手を挙げなかったのですが…ミア先生は全くかまわずに私たちの目の前に作品用の小さな布を置いていきます。こうなったら「やりません」とは言えなくなってしまうのが、日本人。ちなみにスペイン人のクラスメイトは、クラスでたった一人だけ、きっぱりと参加しませんでした。さすがラテン系(良く分からんが)。

ケイコさんとしずく堂さんは素直にスマホ片手に外に出ていきましたが、私はどうしても課題を終了させたかったので、既に撮ってある学校内に住む猫の写真を使って時間の節約を計りました。そうして出来たのがこの作品。

この作品を作っている途中で、先生から基本のステッチの刺し方をプリントした紙が配られました。それを手にして「これを先に欲しかったよ~!」嘆くしずく堂さん。あまり刺繍をやったことの無いしずく堂さんとケイコさんは、知っているステッチの種類が少なく、それまでずっとケイコさんが持参した刺繍の本を手引きにアイデアを練っていたからです。

逆にいうと、他の参加者はこのプリントが不要なほどのテクニックの持ち主という事なのでしょう。不利だ。あまりにも不利だ。「よくやっているよ、私たち」と自分で自分をほめるチームジャパン。

そうして出来上がったテキスタイルチャレンジの皆さんの作品はこの通り(講評は翌日)。

とにかく早くとやっつけの私に比べると段違いのレベルです。

こんな場所を切り取って、こんな風に作品に仕上げるんだと、ひたすら感心しました。

そうこうしているうちにたちまち3時のフィーカが終わり、6時の夕食に。とにかく、前も書きましたが1日があっという間!この日の夕食は冷たいサーモンと、温かいサーモン(というと、ケイコさんがサーモンとマスですって抵抗するんだけど、サーモンとマスはほとんど同じ魚だもんね)。

夕食が終わって、一休みしてから、買い物とチャレンジで遅れた作品作りを挽回すべく教室に戻ると、半数くらいのクラスメイトが既に教室に戻って作業を続けていました。みんな思う事は同じだったのですね。アイコンタクトを交わし、いつになく連帯感が高まった私たち。

7時になり、8時になり…おしゃべりしながら、手を動かし続けます。いくら明るいスウェーデンの夏と言えども、なんとなく薄暗くなってきました。会社員時代、残業時間が長くなると不思議と興奮状態になって、疲れるどころか気分が高揚して楽しくなってくることがありました。この状態のことをランナーズハイにならず、ワーカーズハイというそう。8時も過ぎた頃、ついにそのワーカーズハイに陥りました。

何がきっかけか、スイッチが入って懐かしのピンクレディーのUFOを歌い踊るチームジャパン。「いやー、案外覚えているもんだねえ!」と満足げに頷く私たちに、それは何かと尋ねるスウェーデン人たち。

「何十年も前に大ヒットした曲で、ある世代の女性は全員踊れるんだ」と説明すると、今度はスウェーデン人たちが振り付きの童謡(スウェーデン人は全員知っているそう)でお返ししてきます。数曲歌合戦をかわしたところで、ネタも尽きて終了。

一気に和やかな雰囲気になり、気分転換も出来、更に1時間ほど続けて、夜の9時ごろ解散しました。これは、ここまでの進行状態。まだまだ余白が多いです。

そして、いよいよ翌日はサマースクール最終日です。

ミタ


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