スウェーデン手工芸学校サマーコース1日目

手工芸学校1日目の朝にたっぷりの美味しい朝食を食べてから、食堂の一角に刺繍コースの生徒が集まって、事務局と講師のミアさんから説明を受けました。

とにかく事務局に強調されたのが、熱中症予防のために水分を沢山とること。今年は異常な猛暑のスウェーデン。食堂には水だけでなく、スポーツドリンクに似た味の「経口補水液(Vätskeersättning)」も常備されていました。

さて、説明が終わり教室に行くと先生の参考作品が並べられていて気分が盛り上がります。

自由に使えるビーズや色糸も用意されていました。ただ、種類は限られていたので、持参した刺繍糸が本当に役立ちました。

クラスは私たち日本人3人と、スウェーデン人16人、スウェーデン在住スペイン人1人の合計20人。全員女性で、恐らく年齢は40代から60代かな?

先生からは17世紀から作られている伝統的なスコーネ地方の手工芸にアップリケを加えた手芸と説明があり、フェルトと針と織りリボンがセットされたキットが配られました。ベースになる黒のフェルトは30cm角くらい。赤、黄、緑、白、青の小さ目のフェルトがパッチワーク用のようでした。

「自分のファンタジーでデザインしましょう。必要ならここにある型紙を使ってもいいです。クッションでもバッグでも何を作っても、何個作っても、サイズも自由に」と言われ、3人でポカンとしてしまいました。

さてここで、私たち3人のバックグランドをご説明します。

まず、最初に誘ってくれたしずく堂さんはプロのニット作家で、今年の9月に3冊目の編み物本の出版を予定しています。
しずく堂ホームページ
一緒に参加したケイコさんはスウェーデン在住の布作家。文化服装学院で洋裁を学んで今はスウェーデンでご自分の洋裁店を開いています。
ケイコ・オルソンの洋裁店
もちろん、二人ともプロになるくらいですから、幼いころから様々な手芸の経験があります。

私はお二人と違ってプロの作家ではないのですが、子供のころから手芸や洋裁が好きでした。日本でフランス刺繍を1年くらいと、パッチワークを2年くらい、アイルランドでパッチワークを1年習っていました。また高校は美大の付属、進学した美大では日本画を学んでいました。

なにそれ、関係あるの…?と思われたかもしれませんが、これがこれから重要になる、かも知れない(ような気がする)。

話は戻って。ポカンとしている私たち3人を残して、他の生徒たちは立ち上がって必要なものを集めて、ちゃっちゃと作業を進めます。何が何だか分かりませんが「とりあえず何でもいいから今日中に1個作って、明日からの2日間でちゃんと考えたものを作ろう」と話し合いました。この日の終わりには、この考えが甘いも甘い、大甘だったことに気が付くのですが、この時は知る由もなく…。

とりあえず簡単に大きな柄でと、私は白のフェルトからウサギを連想してウサギの絵を描き始めました。

しずく堂さんとケイコさんも試行錯誤しながらアイデアをまとめて手を動かしています。

そうこうしているうちに、あっという間に10時のフィーカの時間。もうちょっとやりたいと思ったのですが、「フィーカ大事、フィーカ大事」とクラスメイトに急かされて食堂へ。

しずく堂さんが準備よく日本のお菓子を持って来ていたので、それを配り、自己紹介代わりに著書を見せながらマグを手に30分ほど歓談。

教室に戻って作業の続きをしていると、ミア先生からパッチワークのやり方についての説明がありました。

教わった通りパッチワーク部分を進めました。

そうこうしているうちに、12時の昼食の時間。食事は朝、昼、晩、フィーカと全てビュッフェ形式で、メインの他に種類の多い野菜の付け合わせがあります。

この日の昼食はスウェーデンの珍味ともいえるバナナとチキンのグラタン『空飛ぶヤコブさん』とサーモンです。

1時間ほどランチ休憩をした後、教室に戻りました。フィーカにしてもランチにしても、開始時間は決まっていますが、終了は自分のタイミングで切り上げることが出来ます。

今度はミア先生からいくつかの刺繍のテクニックについての説明がありました。

そうこうしていると、3時のフィーカの時間。とにかく、1時間、2時間があっという間に過ぎていきます。チョコレートケーキが2種類。スウェーデンのケーキのレシピには四角い型で焼くものがあるのですが、こうやって切り分けるのに便利な形なんですね~。

外のテーブルでフィーカを楽しむクラスメイト達。この日はまだ馴染めなかったのですが、翌日にはすっかり馴染んで同じテーブルで話したり食べたりしました。

戻ってパッチワークの続きをしました。

そうこうしているうちに、たちまち時間が過ぎ、6時の夕食の時間に…。この日の夕食はベイクドポテトにサラダ。ぽっくりとした食感に甘みのあるポテトはまるで栗を食べているようで驚きました。ケイコさんによるとベイクドポテト専用の種類で、とても美味しいのだとか。

簡単な夕食ですが、ボリュームのある昼食と、フィーカでお菓子を食べていたので、あまりお腹が減っていず、これで充分。ヘルシーな食生活だなあ、滞在中に痩せちゃうかも…なんて言っている場合か。

そう、皆さんも気が付きましたね?「今日中に1枚仕上げるなんて絶対無理!」なことに。

最近のネットスラングを使えば、無理ゲー

このままでは出来上がらない。初日から教室に残って夜も作業を続けることになりました。夜遅くまで明るい北欧なので、居残り感が希薄なのが救い。別の理由で痩せそう。

ミタ

『空飛ぶヤコブさん』のレシピは下記リンク先からどうぞ。
「空飛ぶヤコブさん」を作ってみました(反省を踏まえた改善点も)


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