ヘルシンボリをぶらぶらしてスウェーデンの季節菓子「セムラ」を食べる

2017年春の買い付けレポートもいよいよ大詰め(?)です。

さて、今回の買い付けは特に事件も予定の変更もなく、計画通り順調に進みました。いつもスケジュールには念のため1日予備の日を作っています。これは、何かあって計画通りに行かなかったときのための調整用です。

計画通りに進んだ時は、予備日がフリータイムになります。今回は滞在先がスウェーデン南部の街、ヘルシンボリの郊外だったので、初めてヘルシンボリの街中まで行ってみました。とりあえず街を代表するお城シェールナン(Kärnan)へ。彫像に何かのスポーツチームのマフラーが巻かれていました。

このマフラーは街中のあちこちで飾られていたので、この日の前後に何かの街のチームの試合があるとか、勝ったとか、そんな感じなのでしょうねえ。

お城と言っても1680年に戦火で破壊され、現在はこの塔のみが残っているだけです。

城壁から見下ろすヘルシンボリの街。右奥に見えるのは、これも街のシンボルの市庁舎。

市庁舎はネオゴシック様式で、1870年の建設。内部は観ることが出来ず、外側のみです。

何やら古い家を発見。中は雑貨屋さんでした。

建物について説明板がありましたが、スウェーデン語なので1849年の建物らしいこと以外はさっぱりわからず…。

配色が素敵なビルを発見。

そして巨大セムラを発見。

セムラとはキリスト教の四旬節の前に食べるスウェーデン独特の季節菓子です。シュークリームに見えますが、シュー生地ではなく、カルダモンを練り込んだ甘いパンに、アーモンドペーストと生クリームが挟まれてます。

四旬節(しじゅんせつ、ラテン語: Quadragesima)は、カトリック教会などの西方教会において、復活祭の46日前(四旬とは40日のことであるが、日曜日を除いて40日を数えるので46日前からとなる)の水曜日(灰の水曜日)から復活祭の前日(聖土曜日)までの期間のこと。
Wikipediaより

この巨大セムラをディスプレーしているのはFahlmans Konditori。1914年創業の100年以上続く菓子店です。

店内はカフェになっています。壁面の絵は創業当時のカフェの外観を再現したのかな?

セムラは半分くらいのミニセムラもあったのですが、レギュラーサイズを選択。

以前食べたスーパーマーケットのセムラと違って、上品で意外とあっさりとして美味しい。実は何年も前に初めて食べたセムラには、どこかで食べたような強い芳香があって、どうしても美味しいとは思えませんでした。それが日本で手作りのセムラを食べる機会があり、美味しくて違いに驚きました。

最近、北欧菓子研究の佐々木さんに「スーパーのセムラは高いアーモンドペーストの代用に杏仁を使っている」と伺って、ああ杏仁の香りかと納得。実は私は中華料理店の杏仁豆腐の芳香が苦手(これも数年前に杏仁霜を使った杏仁豆腐を食べて考えが変わりました)。

佐々木さんに「次はベーカリーのセムラをぜひ食べてみて」と勧められていたのですが、なるほど全然ちがいます。もし、2月、3月にスウェーデンに行かれると、街中のあちこちでセムラが売られているのを見るでしょう。セムラを食べるなら、ちょっと時間をやりくりしてでもカフェやベーカリーに行かれることをお勧めします。美味しくなかった思い出になってしまうかも知れませんから。

ミタ

スウェーデン洋菓子のリッラカッテン店主さんも、スウェーデン留学中に美味しくないセムラを食べて、ずっとイメージが悪かったそう。今はご自分で美味しいセムラを作っていらっしゃいます(期間限定)。


オマケ:母の友人がフクヤのブログを見てくれているそうです。そして母に会うと「娘さんそっくりね!」と言うとか。なので、母の友人のためにサービスショット。ほら、似ているでしょう?


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意外なところに美味しいカフェランチあり

前回のブログでスウェーデンの買い付けは全行程終了していたのですが、ちょっと取りこぼしたお話しを一つ。

どこのオシャレカフェかと思うような内装ですが、実はリサイクルショップです。スウェーデンには赤十字やNPOが運営しているリサイクルショップが何店舗もあり、週に2日ほどオープンして売上げを発展途上国などに寄付しています。商品は一般の方が無料で持ち込んだ家庭の不用品で成り立っているためリーズナブルですが、量販品や廉価品など、あまり価値の無い物が多くを占めています。地元の人には家電や古着の子供服が人気のよう。

買い付けでは主に個人ディーラーさんやアンティーク専門店を周っていますが、滞在スケジュールによっては、掘り出し物を期待してリサイクルショップもちょっと覗いてみることにしています。

この日も滞在日と場所が重なったので、近くのリサイクルショップに行き、倉庫のような店内を周ったのですが結局一つも買い付けるものが見つかりませんでした。これは良くあることなので、別段落胆することもなく、本のコーナーでレシピ本などをパラパラ眺めていたら、ちょうどお昼時だったためか、背後にある併設のカフェでカチャカチャとカトラリーの音が響いていました。

多くのスウェーデンのリサイクルショップでは、ちょっとしたカフェスペースが設けられています。これはスウェーデンだけでなく、フィンランドでも同じ。気軽に立ち寄れ、また価格もお安めなためか、近所のお年寄りたちが集っているのをしばしば見かけます。大抵の場合は、簡単なテーブルとイスが用意してあり、ガラスケースにお菓子、少し力を入れているショップではオープンサンドが並んでいたりしてお昼ご飯を食べることも出来ます。

このショップは何度か来ていますが、カフェとショップが扉で区切られているため、カフェスペースに入ったことはありませんでした。買うものもなく、持て余していたので好奇心からちょっと覗いてみてビックリ。

なんだ、この突然の異空間は!

セルフサービスのコーヒーはここから自由にカップを選べるようにしてありました。

もちろん、リサイクルショップでもストックホルムに行けば、もっと素敵なオシャレカフェが併設されている場合もあります。しかし、ここは周囲はごく普通の集合住宅や大型の倉庫が並ぶ地方の郊外。まるで都会のオシャレ空間だけれど、お客さまは地元の年配の女性が占めているのが、また不思議。

見ると、冷ケースのサンドイッチだけでなく、温かなランチも用意されています。今日のランチ「ミートローフ」75クローネ(約950円/2017年5月)を注文。

奥のキッチンスペースから運ばれて来たミートローフは、盛り付けは雑だけど、美味しいし、量も充分!

お腹いっぱいになりましたが、こうなったらお菓子も試してみようと、何にするか迷いつつ定番のシナモンロールを注文。

普通に美味しいし、大きいし、お皿も可愛い!

週に2日しか開いていないのが難点ですが、このランチ目当てだけでもいいから、また来よう。次は別のお菓子を食べてみよう。それまでに「やっぱりだめだ」と業態変更していませんように(よくあるケース)。

場所ですか?

ナイショです。

ミタ

金髪をラフな束髪にしたカフェの60歳くらいの女性が、少しクネっと体をねじって立ちながら、けだるい感じで話す雰囲気が誰かに似ているとずっと考えていました。分かりました。
桃井かおり!


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スウェーデンの典型的なランチをご馳走になる

自分の買い付けブログを読み返して、これは面白いのだろうかと疑問が湧いてきました。魅力的な景色や建物、北欧らしい風物や、オシャレなカフェやレストラン、美男美女の北欧人が出るわけでもなし。あるのは猫と食べたものと買い付けた商品の室内写真ばかり。

地味すぎる…。

派手な写真を探したら、スーパーマーケットのイースター飾り売り場が出てきました。カラフルだし北欧らしい季節感があっていいですね!

読まれているかどうかわからないので、買い付けブログはあと3回くらいでサクッと終わらせたいと思います。

買い付けに行ったショップのオーナーさんにランチをご馳走になりました。ツナとミックスベジタブルを混ぜたサラダにゆで卵、それにスウェーデン名物のたらこチューブ。パンを焼いて、好きなだけ乗せて食べます。簡単ですが、これが美味しかったんですよ。

ここで、スウェーデンの友人に定期購読をしてもらっている「Scandinavian Retro」誌を一度に受け取りました。半年に一度のお楽しみです。

翌日伺ったショップでも、ランチにオープンサンドを出してくれました。パンと一緒にチーズ、ゆで卵、フルーツ入りクリームチーズ(っぽいもの)、ハム、ニシン酢漬け、ツナ、生野菜がテーブルに並んでいて、自分で好きな具を好きなだけ乗せて食べます。

黒パンとニシンの酢漬けは安定の組み合わせ。

パンと具を重ねて「リッラ スモーガストルタ(小さな サンドイッチケーキ)」と言ったら大うけ。外国人が自国の文化を適当に真似して、それをつたない言葉で表現したのが面白かったでしょう。

スウェーデンではこうやって「何か食べる?」とパンと家にある物を適当に出して作ったオープンサンドをご馳走になることが良くあります。あらかじめ具が乗ったものが出されることもありますが、自分で作る場合はずっと手を動かしているので、会話が無い時間が気まずい、という事がありません。それどころか「あれを乗せたら?」「この組み合わせはどうかしら?」と逆に会話が生まれるくらいです。スウェーデンならではの食べ物を少しずつ味わえたり、片手でチーズを器用にスライスするスウェーデン人たちに文化の違いを実感するもの面白い。オープンサンドは私のお気に入りのランチです。

さて、ちゃんと買い付けもしています。

スウェーデンは、ここで最終。翌日は梱包日として、丸一日空けているので、黙々と梱包。梱包しながら、こうやって並べてみるとスウェーデンはフィンランドよりも明るい色でチマチマとした装飾の可愛らしいモノが多く見ていて楽しくなってきます。

と、またしても食べたものと買ったものになりました。買い付けは終わったので、次からはちょっと違うテーマで続きます。

ミタ


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フィンランド人あるあるは日本人あるある

今日から5月。今朝テレビのニュースで新入社員の五月病について取り上げられていました。特に今年は大型連休なので、休み明けに憂鬱な気持ちに襲われる人が多いのかも知れませんね。

ところで、フィンランド人の「あるある」をテーマにして、2016年のフィンランドコミック部門売り上げNo.1となった漫画『マッティは今日も憂鬱』を読みました。

元になった漫画『Finnish Nightmares(フィンランド人の悪夢)』はインターネットで発表されていたため、たまにシェアされているのを読むことがありました。読むたびに「なんだか日本人みたい」と感じていたのですが、今回まとめて読んで、益々その気持ちを強くしました。

あれは20年程前の事だったか、渋谷パルコの地下の本屋でたまたま手にした雑誌がフィンランド特集でした。そこに”フィンランド人は自分たちが日本人に似ていると思い、日本に親近感を抱いているが、日本でフィンランドの事を知っている人はほとんどいず、片思いである”と書かれていました(正確ではありませんが)。

その時は、私もご多分に漏れず、フィンランドの事はほとんど知らなかったので「ふーん、そんなものかなあ」とぼんやりと思い、それでも不思議に、その文がとても印象に残っていました。

『マッティは今日も憂鬱』によると、フィンランド人は自分の思っていることをはっきりと口に出すのが苦手。人目に立ちたくなく、出来れば他人と距離を置いて、自分の世界を守りたい。必要以上に人に気を使って、大変な時でも何でもない振りをして助けてと言えなかったり、何かあったら悪いのは自分ではないかと勘ぐる…。そんな困ったフィンランド人の状況をユーモアたっぷりに描いています。

ああ、これってまさに日本人ではないですか!

来週からのゴールデンウィーク明けが憂鬱な新入社員の皆さん、新入社員ではない皆さん、そもそも連休なんてないよという皆さん、もしかしたら「遠い北の国の人たちが同じようなことでウジウジしている」話を笑いとばしているうちに、五月病も気にならなくなるかも知れませんよ…保証はしませんが。

本に興味のある方は下記リンク先をご覧ください。

さて、そんなマッティ(フィンランド人)が唯一饒舌になるのがサウナだとか。フィンランドでサウナと言えばビールがつきもの。アラビアでは、こんなサウナ用のビアマグが作られていました。

このビアマグを使えば、いつもよりリラックスできて饒舌になるかも知れません。私はお酒は飲めませんが、ミルクティー用に一つ持っています。在庫状況はリンク先からご覧ください。
アラビア サウナ用ビアマグ

ミタ

ところで、以前テレビのサウナ特集で「サウナでお酒は厳禁」と解説し、次に紹介されたフィンランド大使館のサウナの中にビール缶が映っていたのは笑いました。フィンランド人はお酒に強いですからね。日本人は真似しない方がいいかも。


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