今年もお世話になりました

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買い付け先で撮った面白い写真も、ブログのストーリーに上手く入れることが出来ず、使わないままなものがいくつかあります。これもその一つ。
ビルゲル・カイピアイネン展が開催されているフィンランドのエスポー現代美術館(EMMA)にある展示物です。
正確にはEMMAを含む5つのミュージアムの総合エキシビションセンター「WeeGee」に展示されています。
まるでオブジェ作品のようですが、実用品として作られました。
その正体は「家」です。1968年、フィンランドの建築家Matti Suuronen(マッテイ・スーロネン)によって安価で持ち運びしやすい、強化プラスチック製のレジャーハウスとして設計された、「Futuro(フトゥロ)」です。
131229-2.jpgこちらが、その間取り図。いかにも60年代の”スペースエイジ”を象徴するフォルムと素材です。
当時は大変に人気があったそうですが、1970年代のオイルショックにより資材のプラスチックが高騰し、コスト面から生産が中止になりました。
下に2007年にオランダの美術館で展示された時の動画を貼りました。内側も撮影されていますので、どうぞご覧下さい。
ちなみに、この動画は適当なところで止めないと、次々に次の動画が出てしまいますので、お気をつけ下さいね。

動画で「アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、日本にも輸出された」と説明されていますが、そのうちの一つが現存しています。場所は池袋にあるフェリカ建築デザイン専門学校。校庭に設置され、年に2回見学が出来るとか。
また、アメリカのウィスコンシン州には宿泊施設として使われている物も有るようです。インテリアがアメリカンカントリーっぽいのがちょっと残念ですが、ユニークな体験ができますね。
と、まあ、本当は今年を振り返り、ご挨拶を書く予定だったのですが、フトゥロの話が長くなりすぎたので、ここでお終いにします。
使われなかった写真もあるのですが、こんな感じで書けなかった話もあります。いずれもそのうち何かでご紹介することがあるかも知れません、無いかも知れないけれど。
では、みなさま良いお年を。
ミタ
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131229-3.jpgまるで漫画に出てくるような「未来の家」ですね。
現在は世界各国に少なくとも47軒残っているのが分かっているのみとか。

131229-4.jpgこちらは廃墟になっているFuturo(落書きが悲しい)。

フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
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「コン・ティキ」のプレートで焼きリンゴ

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23日の「北欧忘年会」のミートボールソースに使ったリンゴと先日のチーズケーキを作った時のクリームチーズが残っていたので、焼きリンゴのデザートを作りました。寒い気候でも栽培が出来、長期間保存できるリンゴは北欧では良く食べられ、焼きリンゴも冬の定番メニューです。
プレートはノルウェー、Stavangerflint(スタバンゲルフリント)のKon-Tiki(コンティキ)。子どもが描いたような天真爛漫で明るいデザインになんとも言えない魅力があり、好きなシリーズです。
コン・ティキという奇妙な響きのシリーズ名はノルウェー人トール・ヘイエルダールの業績にちなんでいるのでしょう。
1947年、ノルウェーの人類学者、トール・ヘイエルダールを含む6名のクルーたちは
南太平洋のポリネシア人と南米のインカ文明の相似点が多いことから、ポリネシア人の祖先はアメリカ・インディアンが海を渡ったものである
という説を立証するためにKon-Tikiと名づけた筏を建造し、ペルーの港から漂流を開始。102日後に仮説どおりポリネシアに辿りつきました。
560px-KonTikiInMuseum.jpg現在その筏はノルウェーの首都、オスロのコンティキ・ミュージアム(Kon-Tiki Museum)に展示されています。
写真:Wikipedia

ヘイダールは1948年に漂流航海をまとめた「コンティキ号探検記」を出版。1951年には長編ドキュメンタリー映画「Kon-Tiki」を製作し、同映画はアカデミー賞を受賞しました。
スタヴァンゲルフリントのKon-Tikiをデザインしたのは1950年代から60年代に活躍したInger Waage(インゲル・ヴォーゲ)です。同時代の彼女がコン・ティキ号の冒険映画を観てデザインの発想を得たとしても不思議ではありませんね。
素朴な雰囲気のイラストは南国のイメージなのでしょうか。

2012年にコン・ティキ号の物語は「Kon-Tiki」として映画化されました。ノルウェーでは最大のヒット作となり、アカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされたのですが、両賞とも受賞を逃したそうです。
また、ノルウェー公開翌年には日本でも公開されましたが、あまり話題にならなかったのかな?矢張り日本人にはコン・ティキといわれてもピンと来ないのが原因かも知れません。下は予告編です。

この映画にはノルウェー史上最高の製作費がかけられているそうで、そのコンピュータグラフィック技術には目を見張ります。

下の画像は上か、本「コン・ティキ号探検記」、1951年のドキュメンタリー映画「Kon-Tiki」、2012年の映画「コン・ティキ」へとリンクしています。ご興味があればご覧下さい。

もちろん、スタバンゲルフリントの「Kon-Tiki」も是非ご覧下さいね。
ミタ
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実は私は本も映画も観ていないのですが、なんでも「コン・ティキ号探検記」でヘイダールにはイカの味を「イセエビと消ゴムをいっしょにしたような」「一番下等な献立」と書いているとか。


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スカンジナビアンブルーの食器

チーズケーキ好きの夫がクリームチーズ1キロを買ってきたので、贅沢に材料を使ったニューヨークチーズケーキを焼きました。いつものレシピよりも卵黄が多いので黄色みが強く、青い色に映えるだろうなあと、青い食器を集めてました。
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ところで「北欧の色は?」と尋ねるとほとんどの方が「青」と答えられます。私もそう。フクヤのイメージカラーの青はそこから来ています。

海の青、湖の青、空の青、緯度が高いためか北欧では青がとてもきれいに見えます。こんな景色が数十分中心を離れるだけで見られるのも北欧の魅力。
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トップの写真の青でそろえたコーディネート。お皿はRörstrand(ロールストランド)Blå Eld。緩い三角形をしているので、カットしたケーキが上手く収まりました。表面に施された編み目模様が単色の青に表情を与えています。Blå Eldを作った時、この青を出すために釉薬の開発に1年かかったそうです。

ティーカップは同じくロールストランドのMon Amie(モナミ)。モナミのカップのソーサーには花柄がスペースに収まっているものと、ソーサーからはみ出しているものがありますが、こちらははみ出しているタイプ。そもそも持っている、花柄の踊るような躍動感が強調されたデザインです。

チラリと写っているシュガーポットは、Gustavsberg(グスタフスベリ)のBlå Husar。あえて滲む効果を狙った手法で絵付けされたパターンが特徴で、冷たい印象を与えかねない青に温かみを加えています。

ロールストランドもグスタフスベリもスウェーデンのメーカーです。青とチーズケーキの黄色が合わさると、なんとなくスウェーデンのイメージも出てきますね。

ミタ

最後に北欧と青について豆知識を追加しました。

P1050422.jpgスウェーデンとフィンランドを船で移動した時、早めに出口で待機していた私は、ふと振り返った時に、同じく出口の方に顔を向けている、下船を待つ人々の瞳がどれも青、青、青で、少し怖くなったことがあります。
*写真は乗船時

こちらは、ヨーロッパでの明るい色の瞳(青、緑)の分布を表した地図です。これを見ると北欧の10人に8、9人は青い目を持っていることになりますね。
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知ってもどうって事もない豆知識でした。


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アラビアのビンテージでお正月気分

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今年は今日が仕事納めという方が多いようです。ついこの前までクリスマスと思ったら、もうお正月。カレンダーどおりでも1月5日までの9連休と、日本にしては長いお休みに入りますね。
トップの写真は、フィンランドArabia(アラビア)のコーヒーカップとケーキプレート。金を思わせる明るめのオリーブグリーンと、デザイン業界では”金赤”と呼ばれる、華やかな赤の組み合わせ。ここに黒を加えればお正月らしい色合いかなと思い、今日のコーディネートを作りました。
このデザイン、デコレートデザイナーは不明ですが、フォルムについてはコーヒーカップがKaarina Aho(カーリナ・アホ 1925-90)、ケーキプレートがKaj Franck(カイ・フランク 1911-89)と分かっています。
デコレートだけでなく、製造年も不明。ただロゴから判断すると1960年代に作られました。更にシリーズ名も不明で、フクヤでは便宜的に「赤とオリーブ色パターン」と呼んでいます。
アラビアは同じフォルムでパターン違いの製品を作ることが良くあるのですが、このフォルムもいくつかの装飾がされています。
例えば、Anja Jaatinen-WinquistによるPauliina、Raija Uosikkinen(ライヤ・ウオシッキネン)によるVenlaなど。
年末は目が回るほど忙しかった、という方もいらっしゃるでしょう。ゆっくり過ごしたい年末年始ですが、時には晴れやかな気持ちになるような、こんな色彩を使ったコーヒータイムで気分を上げてみてはいかがでしょうか。
ミタ
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写真のフォンダンショコラはお客さまのKさまに頂きました。ありがとうございました!


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北欧持ち寄り忘年会

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クリスマス前の23日、ライターの森さんのお声掛けで先月の「北欧ぷちとりっぷ」の反省会兼忘年会が催されました。
131226-23.jpgところで、これは1976年に発行された外国人(主にアメリカ人)向けの北欧料理の本です。デンマークで出版ですが、デンマーク料理に偏らず、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーのレシピも掲載し、更に北欧の食についてのエッセイが親切で、北欧の食文化を知るにはとても良い本です。
この本には北欧のパーティーについて、このように書かれています(拙訳です)。
北欧では持ち寄りパーティーが好まれる。招待客は温かい、あるいは冷たい料理を適当な器で持参し、招待した側はパンとジャガイモ、ワインかビールを用意する。
というわけで、今回も北欧流に持ち寄りパーティー。とはいえ、森さんはパンとお酒だけでなく、沢山のご馳走を用意してくださっていました。
131226-2.jpgまずはワインで乾杯。

131226-3.jpgグラスはイッタラのKuusiです。樅の木柄がクリスマスの雰囲気たっぷり。

131226-4.jpg目を引いたのが、ノルウェーファンのSご夫妻の鶏の丸焼き!北欧風にプルーンやリンゴなどフルーツが詰まっています。
奥にあるのは炒飯なれど、北欧を意識したサーモンの炒飯。

131226-7.jpg私はミートボール。自分のレシピもあるのですが、多分冷めた状態で食べる事になると思い、スウェーデン料理教室でハナトモさんに教わった「冷めても美味しいお弁当向き」レシピで。ソースは前出の北欧料理レシピ本に書かれていた「デンマーク風リンゴとカレーのソース」。

131226-6.jpgわー、と喚声が上がったのが、アクアビットジャパンさんのクリスマスハム。
スウェーデン直伝の方法で作られていて「北欧のクリスマスハム風じゃないの、教わったとおりにレシピだけでなく、形までスウェーデンと同じにした、本物なの」と力説されました。

131226-13.jpgその力説通りの美味しさです。

このニシンマリネ(マスタードで味付け)、野菜とサーモンのテリーヌもアクアビットジャパンさんの手作りです。
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131226-11.jpgこちらは森さんの用意してくださったビーツとミニトマトのサラダ。これもハナトモさんの料理教室で教わったものです。
今回ハナトモさんにも声をかけたのですがシンガポールにお引越し間際ということで来られませんでした。
ハナトモさん不在でも教わったお料理は、いつの間にか私たちのパーティーの定番になっています。

131226-10.jpgこちらはノルウェー独特のブラウンチーズ、イェトスト。チーズと言っても発酵させたのではなく、ミルクを煮詰めて作ったもので、その行程でカラメルとなった乳糖の甘さが特徴です。
このチーズに喜んだのは、ぷちとりっぷで”北欧男子”で参加のノルウェー人のジャックさん。実は彼はアクアビットさんで販売のアルバイトをしたことがあり「そんなに喜ぶなら次回からバイト代はこれで払うね」と宣言されてしまいました。

そして、たちまち減っていくお料理の数々。森さんの用意してくださったクラッカーにサワークリームと魚卵も箸休めに丁度良いです。
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やや遅れて、こちらも”北欧男子”として参加してくださったマーカスさんご夫妻登場。スウェーデンのミートボールとソーセージ、そしてトナカイ肉という珍味が。
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131226-16.jpgそして、この時期ならではのクリスマスのお酒「グロッグ」2013年版もご持参!

131226-18.jpgそろそろ胃が疲れてきたなあ、というタイミングで森さんから優しい味のサーモンスープが。

131226-17.jpgこちらも遅れていらっしゃった、森さんのお友達から和食。肉肉しい状態にほっとする味です。

最後は、森さんお手製の豪華シナモンロールリーフと、アクアビットジャパンさんお手製のチーズケーキ。
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131226-21.jpgチーズケーキはジンジャーブレッドを砕いた台を使い、トップにはゼリーで固めたリンゴンベリージャムを。このレシピは近々アクアビットさんのブログでアップしてくださるとか。楽しみですね。

131226-22.jpgそうそう、最後になりましたが、あちこちの写真にチラチラ入っていた黄色の缶はノルウェーのサバトマト煮です。
ノルウェー語通訳&翻訳の青木さんが持ってきてくださいました。
この凝った手作り料理が立ち並ぶ中、妙に浮きあがった鮮やかな色彩がシュールで現代アートを思わせました(もちろん、みんなで美味しくいただきました)。

ミタ
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あ、あれ?反省会は…?


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