《超不定期ハンガリー通信》ハンガリー真夏の「王宮の民芸祭」

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おはようございます。
ハンガリーの由美さんから、夏の恒例「王宮の民芸祭」のレポートが今頃届きましたよ。
この民芸祭とは、ハンガリー、ブダペストのブダ王宮で毎年8月に開催される、民芸品のお祭り。ハンガリー各地から集まった職人による実演販売が楽しめるそうです。
トップ写真の見事な刺繍もその民芸祭での一枚です。
フクヤにも由美さん買い付けの民芸品がありますので、残り少なくなってきましたが、よろしければご覧下さい。
ハンガリー民芸祭アイテム
さて、そのお祭りの様子を由美さんの撮った写真と共にどうぞ。


*+*+*+*超不定期ハンガリー通信 その19*+*+*+*
『王宮の民芸祭』

“Mesterse’gek U”nnepe(メシュテルシーゲク・ウンネペ)”と呼ばれるお祭り、
“名匠の手によるものたちの祭典”なんて直訳でよいものかどうか。。。
これは毎年8月20日の建国記念日を前後に、ブダペスト・王宮の丘で開催されるもの。
↓↓詳しくはこちら(英語の説明あり)
http://mestersegekunnepe.hu
http://www.nesz.hu/content/view/215/81/
国から伝統継承者としての”名匠認定”を受けた人を含め、日々、手工芸に携わる工芸協会員が全国から集まり、作品を持ち寄っての展示販売はもちろんのこと、実演も目にすることのできる”民芸祭”です。
 
おそまつながら、私の考える民芸とは、長い年月をかけて生活に根付いた装飾がそのまま伝統となり、今を生きる人々が受け継ぎ、素朴なままに次世代へ伝えたい事、と捉えています。
現代ハンガリーのその一同を目にすることのできるこのお祭りは、訪れる我々に、モノづくりからあふれる豊かな喜びを与えてくれます。
 
県・地域別に分けられたテントに集まる手工芸家たちは、多くの達人の中のごくごく一部。
毎年お馴染みの顔ぶれが揃うテントもあれば、その時によって出品者が交代するところもあります。
 
夏の楽しみのこの数日間。
舞台プログラムあり、地方名物料理やワインなども楽しめるため、丘のふもとから頂上までの露店を、できれば一日かけてゆっくり見て回りたいものです。
さて、実際どんな様子なのかを、チラリとご紹介してみましょう。
えっ?
ハイハイ?? 
 
夏祭りの話題を、なぜ今頃になって? 
 
そうでしょう~、不思議でしょう~。
 
書いてる本人にも不思議ですから(笑)。
 
えーっとですねぇ、
夏の終わりには書く気でいたものの、ちょっと油断していたら、なんと冬になりかけていて、自分でも驚きです。
一瞬の躊躇のつもりが早3ヶ月だなんて。。。
もしかして時空でも旅してきたんでしょうか、私。
 
なんたってもうすぐクリスマス市が始まりますので、時期的にはそちらを書くべきなのかもしれませんが、
そこは、ほらっ!フクヤさんだから・・・・・・・・ねっ☆
 
↓↓ということで、こちらからどうぞ~♪
101119-1.jpgカロチャ模様の小さな作品を、ミシンで制作中。
あらかじめ真ん中に刺繍された布、その周りに穴を開けつつ、それらをまつりながら、さらにそこへ目にもとまらぬ速さで白糸の飾り模様が、ミシン一つで施されてゆきます。

101119-2.jpg同じ県内でも4~5つの地域に分かれ、その伝統模様が異なるそうです。
どちらの国・地方から伝わってきたか、またどんな民族がそこに多く残ったか、などにもよるそうです。
使う糸の色、同じ花でも表現の違いから、その雰囲気はまるで変わりますね。

101119-3.jpg組み紐のレース編み。
 
交差の順序を間違えたらと思うと、お茶でも飲んでおしゃべりしながら、、、なんてことは無理でしょうね。
出来上がったものは衣装の一部に、また額に入れての装飾にもなるようです。

101119-4.jpgこちらはモダンデザインの布。 
これらを使ってのバッグ、小物などは観光の目抜き通りにあるアトリエショップでもお目に掛れるので、もしかしたら、こちらにご旅行されてご存知の方がいらっしゃるかもしれませんね。

101119-5.jpg子供達でも使える趣味の道具が揃っています。
織物を専門にされるご家族のブースですが、ビーズやフェルト、組み紐に必要なものなどが購入可能です。
 
101119-6.jpg大草原を駆る人々の装束、またその生活に息づいたフェルトの作品たちです。
私、何度か説明を受けたものの覚え切れてません。。。
が、その模様には、まるで記号のようにさまざま意味が含まれており、美しいだけではない伝統模様の神話的深さを感じます。

101119-7.jpgちょうど子供達対象に、フェルトの紐作りをしているところ♪
大きな鉢に石鹸水を用意して、そこに浸しながら手のひらにグルリと回した羊毛をこすり、固めてゆきます。
 
101119-8.jpgトウモロコシの干し皮細工。
乾かした皮の一枚一枚を手元でヨリながら繋げて、食卓用の小さな敷物を編んでおられました。
熟練でも一日かかる仕事だそうです。

101119-9.jpgお揃いの衣装をまとったお二人による、刺繍と機織りの実演。
ブダペストから距離をひとっ飛び、まるで北の山間部に足を踏みいれたかのような光景。

101119-10.jpg“鉄は熱いうちに打て!”
   
101119-11.jpg“なにやってるのーー?”
 
“木を切ってるのーーーー。”
 
101119-12.jpg長い髪を編み込んでいます。 
民族衣装に合わせる髪結いの、技も型も伝統です。

101119-13.jpg水に浸したままの布に細く細くプリーツを作ってゆきます。

101119-14.jpg濡れた状態でヒダを寄せ、乾いてくるとこのように細いプリーツが残ります。
民族衣装のスカート地となります。

101119-15.jpg赤、赤、赤、、、、
赤い模様があふれかえっています。

101119-16.jpgさて、お待たせいたしました。この方はどなたでしょうか??
私の愛するシマシマ・・・いえ、ストライプ柄を含め、素敵な木製品を作り続けられておられる、あのバターナイフ制作者のヤーノシュさんです。

101119-17.jpg実演ではあっという間に、卵やエッグスタンドを作っておられました。
どれも手に馴染む、やさしい作品ばかり。

101119-18.jpgはい、ブダペスト在住である私の友人も、一目惚れした藍染バッグを手に、ニッコリ(:D)♪
40度近く照りつける夏の日差しの下でも、清々しく輝く美しい笑顔です♪

 
 

*おしまい*

以上、真夏のハンガリーからのレポートでしたー♪
サイトを見るとまだ来年の日程は決まっていないようですが、もしご旅行の予定があれば民芸祭に合わせてハンガリーに行かれるのは、由美さんからのお勧めです。
また、フクヤで大好評のヤーノシュさんのバターナイフが再入荷しました。それについてはまた次回。
ミタ
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鉄と木の説明がおざなりなのは興味がないからなのかしらね?


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Comment

  1. k7 より:

    伝統技ってすごい。緑と赤のあふれるこの季節、違和感なしのレポートでございました。伝統技は季節を問わずでございますね。手作りのあたたかさとあいまって、由美特派員の遅延行為も時空を超えた伝統技に救われたとでもいいましょうか。時空を旅されていたというのもあながち嘘とも言い切れない…。

  2. ミタ より:

    >>k7さま
    そうですね、考えてみれば100年の伝統技なんですから、半年の遅れくらい・・・(ものは考えよう)。
    ところで、中心に刺繍をしてから周りに穴あけ加工をしている作品。勇気ありますよねー。穴あけ加工を失敗したら、せっかくの凝った刺繍がパーですよね。私なら加工してから刺繍しますね。

  3. k7 より:

    穴あけ加工はオチャノコサイサイ技術なのか?きらりと光る指輪の手元が自信に溢れているようにも見えます。私の最大の心配は雨の日のプリーツの行方です。

  4. ミタ より:

    >>k7さま
    確かに!
    雨が降ったら単なるギャザースカートに戻るのでしょうか。あれをまたやってくれと言われると泣きそうな気がしますが、これもオチャノコサイサイなんでしょうかねー。
    なんと言っても、名匠ですから。