重版出来!改めて感謝します

著書『北欧 食べる、つくる、かわいいと暮らす』の重版が決まりました。

出版から4年もの時が経っていただけに、かなり驚きました。 地道に売れていたのですね。

これも皆様のお陰です。中には「読む用と保存用」「自分用と普及用」と数冊お求めになる方もいらっしゃって、支えて下さるお客さまへの感謝に堪えません。

ありがとうございます。

もし良かったら、これを機会にお手に取って頂ければ嬉しいです。下記の画像をクリックすれば、 Amazonの販売サイトに飛びます。

嬉しいことに「次の本は?」と尋ねられることもあるのですが、なかなか書きたいことが思いつきません。

それよりも、 近頃台湾と韓国からのご注文が増えたので、 台湾や韓国で翻訳出版される夢を抱いています。いやいや、やっぱりこれは夢が大きすぎですね。

これからも地道に頑張りますね!

ミタ


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フィンランドでルート・ブリュック&タピオ・ヴィルカラ展へ駆け込み鑑賞

買い付けブログの前回はイッタラ工場見学したところで終わりました。

さて、ヘルシンキ郊外にあるEMME(エスポー近代美術館)では ルート・ブリュックとタピオ・ヴィルカラ夫妻の展示がされていて、いつか観に行きたいと思っていました。

ただ、美術館の閉館は午後5時。無理かもなあと思っていましたが、何気なくサイトを確認すると、その日は水曜日。夜の7時まで開館しているとあるではないですか。

今すぐ出発すれば6時前には到着して、1時間ちょっと鑑賞できそう。翌日はフィンランドを発つ日。これは行くしかないな、と急いで移動しました。

チケットを購入して階段を駆け上がります。

会場に足を踏み入れて、ちょっとビックリ。

まるで倉庫です。解説を読むと、この展示方法は通常は隠されている保管庫(内)と展示室(外)を一つにした新しい提案で、『Aukio(広場)』と名付けたスペースだそうです。

棚の一番上は日本人女性としては背の高い(167cm)私でも背伸びしないと見えません。その一番上にタピオがローゼンタールでデザインした食器が展示されていました。

デザインの過程が展示されているのが面白かったので手を延ばして撮影。

修復や撮影のための作業室も展示の一部として公開しています。

中央の作業場では2019年4月27日から日本で開催されるルート・ブリュックの大規模展覧会のための梱包作業が進んでいました(この日は4月3日)。

もちろん展示も素晴らしい。木目の美しいタピオのトレイ。

同じくタピオのガラス作品たち。

タピオのガラスと言えば、代表作のウルティマ・ツーレ。

ルートの作品も保管庫をイメージしたラックでの展示です。

繊細な表現を施され、組み合わされたルートを代表するタイルのオブジェ作品。

大変に見ごたえのある展示で、時間ギリギリまで鑑賞しました。

EMMAにはタピオ・ヴィルカラの作品が他の場所にもあると、案内の男性に教えてもらいました。壁いっぱいに作られた木製のオブジェUltima Thule(ウルティマ・ツーレ)。

さて、実は私はEMMAで大好きな展示がもう一つあります。『Suomen Lelumuseo(フィンランドおもちゃ博物館)』

年代別に子供部屋が再現され、当時のおもちゃが展示されています。 ゲームやプラスティック製の最近のおもちゃと違い、天然素材や手作り感の溢れる昔のおもちゃは心温まる思いがします。

片隅には飛行機の座席やサービス用のワゴンを小さく子供サイズにした展示がありました。そこにお母さんと乗客と客室乗務員ごっこをしながらはしゃいている小さな子供がいて、とても微笑ましかったのですが、本当のことを言えば、私も座ってみたかった。

もしEMMAに行く機会がありましたら、子どもミュージアムもお見逃しなく!

ミタ

これで、北欧買い付けブログ2019年春は終了です。


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夏休み自由研究『簡易版デンマークのライ麦パン作り』

こんにちは。今日のお昼はデンマーク風オープンサンド、 Smørrebrød(スモーブロー)でした 。

主役は具ではなく、下のパンです。

今週は新着のアップと週末のお店オープンをお休みしました。たった1回お休みするだけで、ものすごい時間に余裕が出来、夏休みの工作として買ったまま放置していた布で服を3着縫い(さらに1着縫う予定)、懸念だった黒パン(ライ麦パン)作りに手を付けました。

著書『北欧 食べるつくるかわいいと暮らす』では、巻末にSmørrebrød(スモーブロー)のレシピを掲載しました。本場スモーブローに黒パンは欠かせないのですが、本では買って用意してくださいとしか書けず、でも黒パンって簡単には売っていないよね、と知っているのでもどかしくもありました。

自宅で作られればいいのですが、黒パンはイーストではなく、サワー種と呼ばれる発酵種を起こすところから始まり、この種を作るのに数日かかるし、繰り返し焼くのでなければ、余った種を持て余してしまうのは目に見えていて、なかなかハードルが高い。

イーストを使ってハードルを下げた“なんちゃって”黒パン(ライ麦パン)を作れないかしら、との考えが浮かんだので、研究することにしました。まずはGoogle翻訳を使い、デンマーク語“Rugbrød uden surdej(サワー種なしライ麦パン)”で検索すると選びきれない程沢山のレシピが出てきました。

デンマーク人も考えることは同じなのですね。それぞれに様々なアイデアがあり、サワー種の代わりにバターミルクを使ったり、ビールを入れたりと、そうは言ってもハードルが高めだったりして。

いくつかのレシピを比べながら、手に入りやすい材料を使っているもの、行程が簡単なものをピックアップして、いいとこ取りしながらレシピを混ぜることにしました。

どのレシピも分量が多かったので、パウンド型1本分になるように、そしてキリのいい数字に計算し直し。生イーストをドライに、さらに<ヒマワリの種●g、 亜麻仁●g、ライ麦粒●g、ゴマ●g>などと指定してある混ぜ物類を市販のシードミックスに置き換えてみました。

書いた人にしか分からないメモ書き

レシピ(仮)が出来たので材料を揃えます。左からライ麦粉、シードミックス、全粒粉、強力粉。シードミックスは自由が丘のクオカで買いました。クオカを持っている富澤商店のオリジナルで、ネットで購入もできます(下にamazonのリンクを貼りました)。

北欧料理研究家の佐々木さん が、ライ麦クイックブレッドのキットをお店まで持って来て下さったので、これ幸いとアドバイスをもらい、第1弾が焼き上がりました。

心配していたけれど、美味しい!美味しいけれど、型から抜けない!困った!

型に対して、分量が多かったのを無理やりギュウギュウに詰めたのが原因かも。型にしっかり油を塗らなかったのが原因なのかも。実際のところは分かりませんが、次は全体分量を減らして再チャレンジします!

乞うご期待!

ミタ

佐々木さんに頂いたキットで焼いたパンは美味しく、あっという間に食べきってしまったので、写真がありません…。ごちそうさまでした。


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イッタラでイッタラ工場見学

フィンランドの買い付けを終え、打ち上げとしてフィンランド家庭料理を食べたところまでが前回でした。

買い付けの際は何があるか分からないので、予備日として1日設けることにしています。突然のタレコミ(○○でフェアーがあるよ、○○さんを紹介するから会ってみれば?)があったり、「お食事一緒にしませんかー?」とお誘いがあったり、あるいは買い付けが思ったよりも成果がなく別の場所に足を延ばしてみよう、などなどあるからです。

今回のフィンランドではそういう突発的な変更がなかったので、1日空きができました。そこで思い切ってイッタラ工場まで観光に行くことにしました。

イッタラ工場はハメーンリンナ市イッタラにあります。

既に生産の大部分を海外工場へ移転しているイッタラですが、アールトベースなど、製品によってはここで職人さんによる手作業で作られています。

見学は無料。釜からは火を起こす音がゴウゴウと鳴り響き、作業場の機械はガチャンガチャンと金属音を絶え間なく出しています。 更にそれらの騒音をかき消すように大音響でラジオが流れていました。

釜の熱で工場内は真夏のように暑く、作業員の方は給水所で頻繁に水を飲んでいました。

これはアアルトベースを作っているところ。

これはバーナーの上でフルッタピッチャーの口を整えているところ。

動画をアップしました(音が出ます)。ずっと単純作業が続いているのに、見ていて全く飽きません。

見学のスペースには地元の小学生の男の子がかぶりつきで見ていました。分かるなあ。私も近所にこんな工場があれば日参しちゃうよ!

工場は月曜から金曜まで、朝8時から夜9時まで自由に見学できます。なお、午後1時50分から15分間スタッフ交代のため作業が止まります。

工場だけでなく、敷地内にある イッタラ・ガラスミュージアム (Design Museum Iittala/Designmuseo Iittala)も楽しみの一つだったのですが、なんと9月から4月は土日のみ!この期間、フィンランドはシーズンオフなのですね…。

がっかりして、ファクトリーショップへ行くと、改装前ということで大セールをしていました。ピンと来るものがなかったので何も買わなかったのですが、今思えばお土産用に何か買えば良かった。

次は、同じ敷地内のKultasuklaa(クルタスクラー)チョコレート工場へ。ちょうどイースター前だったので、イースター用のチョコレートを作っているところでした。

数席のカフェスペースがあり、飲み物とチョコレートを頂く事が出来ます。

好きなチョコレートと飲み物のセットで3ユーロ。私は折角だからサルミアッキの入ったホワイトチョコレートとコーヒーにしました。

世界一不味いお菓子と言われるフィンランドのサルミアッキ。私もご多分に漏れずあまり得意ではないのですが、チョコレートに入っていると甘じょっぱい味となり、ポリポリとした食感も良く、美味しいのです。これは、本当。

さて、もうやることもないし、そろそろ戻ろうかと時計を見ると、エスポ―の美術館にギリギリ間に合いそうな時間。

この時、エスポ―の美術館ではタピオ・ヴィルッカラとルート・ブリュック夫妻の企画展が開催しているハズ。

行っちゃうか!

ミタ

つづく


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ワークショップ、スパイス講座でシナモンとカルダモンの活用法を学ぶ

こんにちは。7月27日に初のスパイス講座を開催しました。

講師はスパイスコーディネーターの松田祐保子さん。大学生の時にネパールに行ったのがきっかけでスパイスを使った料理を覚え、現在はスパイス会社で商品開発をやりつつ、個人としてもスパイスを広げる活動をしています。スパイスとの付き合いは30年ほどでしょうか。

北欧のシナモンロールには生地に練り込んだカルダモンが特徴。カルダモンが入っていないと北欧の味とは言えません。バイキングが北欧に持ち帰ったとされるカルダモンは、シナモンロールだけでなく、様々なお菓子に使われています。

今回は、そのシナモンとカルダモンをテーマに、活用方法を講義してもらいました。

たちまち満席になり、キャンセル待ちも出る程でした。スパイスは、買ったはいいけれど、持て余しがち。熱心にメモを取る皆さん。

実食タイムではコツを教わりながら、2種類のチャイを作って味わいました。

カルダモンを使ったインドのお菓子『グラブジャムン』と北欧のシナモンロールの食べ比べ。

参加の皆さまありがとうございました!また新しいスパイス講座を開催するか、同じ内容で再会してもいいなあと思っています。その際にはまた是非ご参加ください。

ところで、講義中にビックリハプニングが。

お菓子の他にスパイスを使ったエチオピアのスープも食べました。 松田さんは スープを出すにあたって、スパイス使いについてもっと詳しく知りたくてエチオピアレストランに行ったのですが、お店の人が忙しそうにしていたので話しかけることが出来なかったと裏話をしていたら…

お店の前を背中に「ETHIOPIA」とプリントされたジャージを着たアフリカ系の男性が横切りました。

「エチオピア人が歩いてる!」

全員騒然。どうしようか、追いかけようか、追いかけて呼んでみようか、逡巡しているうちに、声をかけるにははるか遠くに行ってしまいました。

こんな偶然二度とないので、思い切って追いかければよかったなあ。惜しいことをしました。

ミタ


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