ウプサラ・エケビィでマリ・シムルソンが描いたチューリップのシリーズです。
土着的な力のあるチューリップを描いたウプサラ・エケビイ製の小さな花瓶です。デザインは、スウェーデン国内でも熱狂的なコレクターを持つ、Mari Simmulson(マリ・シムルソン)。シムルソンらしい大胆な色を使いで、力強い肉太なタッチでチューリップが描かれています。花の絵柄は掘り込まれ、素焼きの地に釉薬の艶のある柄はコントラストを生み出し、絵画的な美しさがあります。飾りの持ち手がアクセントになっています。状態は良く、ほとんど使用感はありません。
今回2個入荷しました。状態に違いはありませんが、手彩色のため、僅かに違いがあります。また、ロゴも異なります。お好みの方をお選びください。
シムルソンは1949年よりウプサラ・エケビイで働き始めました。1950年代、ウプサラ・エケビイはそれぞれのデザイナーに1000番単位の製造番号を与えました。シムルソンの番号は4000番台ですが、これは1960年代にスウェーデンEPAデパート(現:Ahlensデパート)のオリジナルとして作られた番外のシリーズのため、裏に「1034/79」とあります。
当時ソ連、現ロシアのペテルスブルクでエストニア人の両親の元で誕生(当時エストニアはソ連に占領)。エストニア、タリンのアートスクールで陶芸の勉強をした後、1930年代にフィンランドのアラビアで実践を積み、また指導者としても活躍後、第二次世界大戦中にスウェーデンへ亡命。すぐにグスタフスベリで職を得る。1940年代後半に展示会で注目され、1949年ウプサラ・エケビイに転職。カラフルな彼女の作品は人気を得、ウプサラ・エケビイでもすぐに重要なデザイナーとなった。数多くのオリジナル作品を作成したが、1972年同社の業績不振と閉鎖に伴い、同社における最後のアーティストの一人となった。
Upsala-Ekeby社 (1886-1973)
1886年に、当初はタイルとレンガのメーカーとして誕生。20世紀に入ると、次々と同業社を吸収、合併してUEグループとして大きくなりました。
1960年代から経営が悪化し1973年に閉鎖します。その後、工場は1980年代まで運営されますが、それもやがて閉鎖。その際、同グループとなっていた、Rorstrand(ロールストランド)はFinnish
Warsilaに、Kosta Boda(コスタボダ)はOrrefors(オレフォス)へと渡りました。
メーカー名 | Upsala-Ekeby |
商品名 | Mari Simmulson チューリップ花瓶/一輪挿し(EPAオリジナル) |
サイズ(cm) | Φ5.3 x H12.5 |
製造年代 | 1960年代 |
フォルムデザイン | Mari Simmulson (マリ・シムルソン) |
デコレートデザイン |
この商品は実際に使用されていた、ユーズド品です。したがいまして、どうしても使用に伴う損傷がございます。目立つような傷や汚れは商品説明欄にてできるだけご説明しますが、特に明記されていなくても小さな傷や汚れがあることもあります。ご了承ください。
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