スウェーデンGustavsbergでスティッグ・リンドベリがデザインしたクリスマスプレートの二枚目、1982年版です。
リンドベリはこのプレートが発表された1982年に66歳で亡くなったため、このシリーズはここで終了しています。

リンドベリ亡き後にも作られた5枚のクリスマスプレートが、ブルー一色でクリスマスの家庭の情景を描いたものとは異なり、いずれも聖書の物語からモチーフを得たもので、大変美しい色で彩色され、縁には金が使われています。
また、形も楕円形で、まるでイコンのようにも見えます。

二枚目のこちらは、Maria。聖母マリアが幼子イエス・キリストを胸に抱いている様子です。

聖母子像という西洋絵画の永遠のテーマを、リンドベリらしく解釈し、現代的で色気さえ感じる作品となっています。マリアの手には鳥が止まり平和な風景そのものです。イエスの頭に後輪があり背景に十字架が描かれていることを除けば、美しい母子の情愛を描いたような場面で、宗教性を超えた普遍的な情景に見えます。

こちらの商品はオリジナルの箱付です。

スティグ・リンドベリ作品集（発行：プチグラパブリッシング）で掲載されている写真。